2024年5月17日金曜日

入学式に想うIC隙間


毎年新しい生徒さんを町田ひろ子アカデミー仙台校から
インテリアコーディネーターとして
この業界に送り出すお手伝いをしてから四半世紀になろうか
改めて暮らしに関わるこの仕事の深さや重さを痛感する。











授業風景






コーデイネーターとして求められる資質の考え方は変わらないが
仕事の仕方は時代の流れとともに変わり、アメーバーのように形を変える必要があろう。
またそうあらねばいけないと思っている。
一級建築士でありコーデイネーターの友人は、この仕事は一種の隙間産業だと言った。
隙間にどの様に入り込むかは、もはやテクニッくだけでは追いつかない。
物件の大小にかかわらずどんな物件でも、求められている手薄なところを察知して
あらゆる角度から努力をしていく必要があろう。
卒業生を送り出してそんなことを考えていたある日
水回りメーカーで25年ぶりに偶然お会いしたクライアントKさんに声をかけられた。
LDKの改修で打ち合わせをさせていただいたKさんは鮮明に私を覚えてくださっているのに
私が思い出すのに時間がかかってしまった。
少しづつ頭の中で途切れた過去を貼り付けて
適当に話を合わせながら記憶をたぐる。「ほら選んでいただいたモリスのカーテン!
洗って少し縮んだけどまだ素敵よ!」 25年も経っている。「う~~ん思い出せ!」
そういえばモリスの壁紙とカーテんだったなあ  「おばあちゃんはお元気?」 
高さの合わないソファをデパート値下げ最終日だからと買ってしまって
おばあちゃんが背にクッションをいくつも重ねて
つま先を立てながらニコニコ笑って座っておられた姿が浮かんだ。
カーテンよりおばあちゃんを思い出した。 亡くなられたんだー。
思い出に花が咲いた末、レースのカーテン新規取りかえと
モリスカーテンの裾長さ補充をさせてもらった。 
窓まわりが素敵に蘇った。 Kさんとの懐かしい記憶も蘇った。
やっぱり私には仕事の前に人が大好き。
今年も少人数ではあるが5月15日に入学式を迎えた。
はじめに暮らしありき   若いコーデイネーターがプロを目指していく。
合う人を大事にしていく・・・ がどれだけ伝わるか!!
若い時は思わなかった すきま産業を続けている。      2340517長塩