2020年6月3日水曜日

色と音とは恋人同士

その一 中島さんの個展

5月末日 朝 家庭菜園で取れた、ほうれん草とさやえんどう 
それに笹かまぼこ少々を手土産に中島さんの個展を観に行った。
「最終日の夜の晩酌に」と手渡した。
しばらくぶりで市内を車で走ったが 日曜の書き入れ時にシャッターを閉めている
店があったり、今更ながらことの重大さを垣間見た感じがした。


カラフルな中島ノブヤ展


中島ノブヤ展の 今年の テーマは 「Sing on!!」 
ややもすると行く先が不安になってしまう昨今 
楽しく前を向いて進もうよ!と絵画が語っているような愉快さだった。
24色のみの ぺんてるクレヨンで描かれている女性たちは
歌にのせてその人生を輝かせ中島さんの人生観と相まって味わい深くもあった。



全部女性の絵 テーマが曲のタイトル



タイトル 水辺の木のように



大口の女性 タイトルは「水辺の木のように」
中島さんのコメントによると曲は古い黒人霊歌で
♪~ I shall  not     I   shall  not   be  moved   ~~~♪

~私の信念は水辺に立つ一本の木のように決して動かない~~ 

思わず微笑んでしまいながらクレヨンの素朴さと色使いの微妙さ 
そしてこの大口で歌っている女性は
どんな人生を歩んできたのか考えると不思議に魅力的だ。

タイトル I get  me  kick

I get  a kick  out you  はシナトラの歌の方が好きだが
♪君にこそ心ときめく・・・♪ バックの色が赤くて情熱的 
ワイン好きは是非。


タイトル Anather  day

                                                                                                                                         

ポールマッカートニーがビートルズを解散後に作った曲 
Anather dayと記憶していて懐かしい好きな曲の一つ。  
こうなったかぁ!
 

どれも楽しくて長居してしまった。

何か一点購入しようとするが 
いざとなると中島さんの明るく楽しい合いと
白い額の雰囲気が我が家とは合わない。

インテリアと合わせること、フレーミングの楽しさと難しさを中島さんと語った。



タイトル 打ち上げ花火


何とか合いそうなトーンを落とした額無しの一枚を見つけた。 
タイトル 「打ち上げ花火」
ベースはグレーにしてみよう フレームは難しそうだ。
絵を観に来た若い男性が 言っていた。
「全員女性たちは目をつぶっていますね!」
目を伏せているからこそ観る側に想像させるのかぁ・・なるほど・・。
新しくて、でもしみじみしていて、‥そんなフレームを見つけてみよう。 
こうご期待!
後日中島さんからこんなメールが届いた。
「頂いたほうれん草、新鮮なので、さっとお浸しにして
根っこまで洗ってあったので 根っこもそのまま頂きました。
きぬさやもさっと茹でてオリーブオイルとちょっぴりお醤油で・・・
最高においしかったです。
まだまだコロナで落ち着かない毎日ですが明るくやっていきたいと思っています。」

さっとお浸しに・・のさっと表現は 男性がなかなか表現できない。
細い長い根っこをそのまま洗って持って行ったことをちゃんとわかってくれた観察力
だからこういう絵が描けるのかもしれない。
音を色に表現した中島ノブヤ展 
愉快な楽しいひと時を有難うございました。 
個展開催中このスペースでプロのトランぺッターと中島さんのベースで
セッションをしている写真をみせてくれた。私もいつか仲間に入れてもらおうっと。
                       0603 長塩小夜子

2020年5月24日日曜日

利府のハイドパーク

【ボツイチおばあちゃん】のユーモア


宮城県の利府町というところに夫の転勤で住んで30年にもなった。
交通の便が悪いのが最大のネックで、車で動かないと何も出来ない。
宮城に来た当時は便の良い仙台市内のマンションに住んでいた。
宮城に土地感が全くなかった私たち夫婦は

「利府は水脈が見つかったのでこれから開ける! モノレールの計画もある!」
と一軒家の設計をしてくれた先生の後押しで利府に移り住んだ。
あれから30年 いまだにモノレールは走っていないし・・・。
不自由さを語ると尽きない。

とはいえ の土地で良かったかなあと思えることが一つだけある。
家の近くには、手を入れすぎない自然公園がいくつもあって最高の癒しをくれる。
私は勝手に利府のハイドパークと呼んでいた。
2匹の娘たちの散歩コースを色々変えてハイドパークを歩くと
仕事の頭が整理されたり 深呼吸をして考える いい機会をくれたりもする。
また同じように散歩をしている人たちと交わすわずかな時間の会話も楽しかったりする。



ハイドパークの桜






爽やかな緑が清々しい散歩コース

芝生で遊んで。





「うちの子もかわいいけど お宅もかわいいね~」
と挨拶をする面白いおばあちゃんとすれ違った。
白い毛並みのホワイトテリアを連れていた。

幾度となく顔を合わす度に同じ言葉で挨拶をするので
ある日「いくつですか?」と聞いてみた。
「83歳 ボツイチよ」とご自分の歳を言われた。
ワンちゃんの年を聞いたつもりだったが 
「エッ? ボツイチ」と聞き返してやがて分かった。
ご主人が亡くなられたのでボツイチ・・・なるほどね。

その後の話が続いて
「ずっと主人の介護に明け暮れ それはそれは大変だったのよ あげくに主人が
 頼みがあるんだけどって 小指を立てて 昔の彼女に会いたい!
 なんて言い出してねぇ~」
「まさか なんて答えたんですか?」と私。
「わかった  連れてくるからね  て 言ったわ。」
「すごいわぁ どうしてそんな風に言えたんですか?
  その人のことご存じだったんですか?」…矢継ぎ早に質問をした。

「介護は楽しくしないと 苦しいからねぇ!」と笑っておられた。

「楽しくかぁ・・・・」

私などまだまだ修行が足りん! と思わされた瞬間だった。
介護の話は色々聞いたのに
名前も聞いていなかったボツイチおばあちゃん。 
多分近くに住んでおられるはずなのに
コロナ事情になって以来ハイドパークで一度も会っていない。 
お元気でいらっしゃるかなあ。
また「うちの子もかわいいけどお宅もかわいいね~」が聞きたい。

ある日柴犬を連れたおじさん
「ここを密かに利府のハイドパークと呼んでいるんですよ」と私
「わたしは長年旅行会社に勤めていましてイギリスのハイドパークは何度も行って
良く知っていますがどこがハイドパークに似ていますか?」とおじさん。
似ていない感マンマンの様子で真顔で聞かれてしまった。    
  まったく   イメージ イメージですよ。


ハナミズキが美しい         子手毬もそろそろ咲く


英国ハイドパーク  似てないかなぁ~

市内で交通の便が良いマンションが良かったか
モノレールが来なかったハイドパークがある田舎が良いのか
いまだに軍配は決まらない。            0524 長塩小夜子




2020年5月19日火曜日

縁の下の力持ち


私もやりたい「Sky  High」


昨年エレクトーンの先生をしている知り合いから案内を受けて
ドラムの発表会を観に行った。
いわゆる仙台のライブハウスである。 
会場のステージには3台のドラムが並んでいて
そのステージ下にはギターやベース エレクトーンのプロの先生方が
ドラムに合わせて裏方で演奏をしてくれている。
小学生の部では子供たちが先生方を従えて
気持ちよさそうにスポットライトを浴びながら大きなドラムを叩いていた。
中高校生になると迫力もあり、大人の部ではテクニックが加わって
若さがはちきれんばかりのステージを披露していた。
 
瞬間 身の程知らずにも  思ってしまった!  
「わたしもやりたい!」

常々町田ひろ子アカデミーの生徒さん達には
「インテリアコーデイネーターを目指して学んでいることを
 まわりに内緒にしていてはだめですよ 
 学んでいることを宣言して 前に進み成し遂げること 言実行!デス・・」

よって私も宣言をした。
【来年はこのステージで 「Sky High」を
     ドラムで叩きたいので宜しくお願いします・・。】

 「Sky  High」は 子育て時代の1980年頃の英国シンガーの曲で
 ♪タ~~ン タララララ♪の
 出だしのリズムが好きでよくそこだけ歌っていたものだ。
               
そして念願叶い  
ドラムを習って半年 今年初めに  何とか発表会に出場した。
練習もした。 曲は「君の瞳に恋してる」になった。

曲目 「君の瞳に恋してる」 ライトアップで金髪女に変身・・。

本来ボーカルやギター ピアノ などの楽器はいつもメインになり
ドラムはその後ろでリズムを刻む縁の下の力持ちのようなものだが
ドラムがメインになってプロの面々を従えるなんて最高の気分を味わった。
後日ビデオを見ながら聴いていると少し遅れがちだったが
うまくプロがセッションしてくれてさすがである。
しっかりリズムを刻む難しさも味わった。
まだまだ入口だが
気をよくして仙台ジャズフェスに出てみようかな・・とか
来年の演奏曲をあれこれ考える楽しい時間を味わっている矢先
残念ながら深刻なコロナ事情に直面してしまった。
練習もできていない。 仕方ないことである。 
未知の世界に 希望をもって 
いつかまたライブハウスで「Sky  High」をしよう。
有言実行なのだから。                0517 長塩






2020年5月13日水曜日

日常が変わる?


 ファッションとエプロン


「家にいてください」が続いている。
日常の形が変わり、 
日頃目がいかないところに目が行くようになった。
朝 昼 晩と食事の用意はもちろんだが 何より家が汚れる。
愛犬2匹もけっこう汚す。
お天気の良い日は庭に出していると平気で家を出入りする。
掃除・ 洗濯・・ 身の周りの断捨離・・・etc 
5月のいい時期は植物の手入れもある。


断捨離整理中の衣類の上にわざと寝る12歳の娘 花


一応仕事中 やらなければいけないことは山ほどあるのに
なぜか家事仕事に重点が置かれてしまう・・。
こんなにやることがたくさんあったかと
主婦の仕事というのはお金に換算すると相当な高級取りに匹敵すると思われる。
気が付くと洋服もやたらと汚れる。
料理中 汁や油がはねる 洗剤がはねる。 
掃除をするとパンツの膝が白くなる etc・・・・。
そこで今年の流行り色ブルーグリーンの入ったデザインが気に入って買っていた 
お気に入りのエプロンをかけてみることにした。
本末転倒な話だが
あまり汚れると困るとしまっておいたエプロンが日の目を見ることになった。
(なんのこっちゃ・・だが)

「お気に入りの洋服はしまわんと着て着て着たおさんと元が取れへんよ!」
とファッションコーデイネータの友人が言っていたのを思い出す。
エプロンとはいえ気が利いている。
センターが割れていて動きやすく色を変えて切り替えているところが新しい。
巻きスカート風なので巾も調整しやすくなっているのはうれしい限り。






常々彼女は「洋服は大事!「」と力説している。
インテリアのセンスはファッションセンスと共通するとも言う。
見た眼である程度判断される私たちの職業、
今の時期 家のインテリア見直しや家事エプロンにこだわってみるのも
センスを磨くいい機会である。
人も来ないので自己満足だけだが・・。 
イチゴを煮詰めてジャムをたくさん作り 子供たちに送った。 
もちろんエプロンにはジャムが飛んだ。          0513長塩小夜子










2020年5月8日金曜日

「中島さん」


中島さんはスイス漆喰や自然塗料を扱っている会社Iコーポレーションの営業マン。
彼からはがきが届いた。
どうやら個展をするらしい。
こんなご時世に個展? 大丈夫なのかなあと思っていたら
5月8日現在で宮城県は感染者0が9日間続いたので
緊急事態命令は解除されたとのこと。
確認していないが多分個展はやるかも知れない。  でも・・。

ギャラリーでの個展案内

中島さんはHPに載せている私の特技欄の「残り物の手早い料理」

にとても興味深々だった。
自慢じゃないが冷蔵庫にある残り物でなんとか豪華そうな形に
手早くすることが昔から結構うまい。
かつて子育て奮闘時代、月末給料前ともなれば財布の中身はカツカツ
その1・2日前なんて最悪になる。「はーら減った! はーら減った!」と
食べ盛りの息子がお経のように叫ぶ。
冷蔵庫にあるもので何とか豪華そうに見せた・・のが最大の特技!
豆腐は揚げ出し豆腐にしてあんかけ風にすれば主役、
卵は野菜でたくさん膨らませオムレツにすると主役
そこにちょっと庭からとったかわいい草花を添えてそれでよくごまかした。
それは食べられるかどうかをよく聞かれた。もちろん食べられないと答えた。
子供たちがいなくなった今でもそうだが今は食器の力も借りる。
豆腐は冷ややっこの方が好みになってきた昨今だが・・。
そのかいあってか、娘が結構料理がうまくて手早い。
上京して娘のところに泊まると
手早く目新しい料理を作ってくれるのが楽しみの一つ。
利き酒鑑定士なる資格を取るとレストランからどんな料理が合うか
問い合わせがあると聞いた。何が功を奏すかわからないものだとつくづく思う。

話が逸れたがそんなわけで私の特技欄に載せているのを見たと
中島さんが痛く感激して商品の説明がてら会いに来てくれた。
「残り物・・・」の話に花が咲き、
あまり商品の話はしなかったような気がするが、そんな時ほど
かえって自然塗料やスイス漆喰などにもっと興味が沸くものだ。
営業戦略か中島さんのひょうひょうとしたお人柄かは不明。




本漆喰の家

やがて当社の夏の懇親会を一緒にやろうということになった。

中島さんのサインペン画 黄色が私
飲み会の最中どこからともなくスケッチブックとサインペンをとり出して
サッサッと描いてくれた黄色い洋服が私。
他の参加しているメンバーもそれとなく雰囲気をとらえて似ている。
こんな特技があろうとは、
大いに場が盛り上がった中島さんのサインペン画だった。
コロナで大変な時 個展案内が商品資料と一緒に届いた。
11回目ということはかなりプロ。おみそれしました。
仙台の様子を見ながらになるが、行ってみようかなあ。 0508長塩  






2020年5月7日木曜日


「寝ても覚めても」その二

ミス・マープル インテリアの魅力


何より はまった理由はもう一つ
その風景描写とインテリア素晴らしさに尽きる。
貴族やお金持ちの邸宅が多く、マナーハウスのような豪邸が舞台になる。
時代背景を感じるインテリアの素敵さに
思わずストーリーを忘れて見入ってしまう。
字幕スーパーとストーリーとインテリア を観るのは至難の業。
1回目はストーリーを、2回目はインテリアを楽しむと良いのだが・・。
1950年代を舞台にした第二次世界大戦後の英国
「監獄ロック」の音楽を聴いている若者がシーンにいたりするので
この曲が出された1957以降も舞台になっていると考えられる。
日本でもロックンロールが大流行なった頃だ。

田舎風景
事件がおきる大きなお屋敷
   
咲きほこる庭の草花とファッションも美しい

ミス・マープル邸の家








家具 調度品 絵画 シャンデリア スタンド 
床や壁などのバックグラウンドの色合いに目を見張る 

壁紙はモリスのウイロー?


スタンド・絵画 品の良い写真立て 

柄の大きな壁紙も絵画のように見える
  
半外の壁には鉢の緑を這わせて美しい

       

・・華やかなシャンデリア・手元を照らすスタンド
どの壁にも必ずある絵画・
フレンジのついたどっしりしたカーテンは
きれいなドレープの形を保ち、柄の大きな壁紙も
それらの重厚感とうまくマッチしている。
朝メイドさんが窓の数だけシューンと音を立てて

天井から降りたカーテンを順番に開けてゆく…そこから事件が始まる・・
自宅待機が切望されている昨今
美しい画像を それもインテリアが楽しめる英国ミステリー
ミス・マープルはインテリアの楽しさとその使い方をそれとなく

教えてくれたバイブルのようなもの。

よってあまり筋はよく覚えていないが・・。  0507長塩小夜子