2024年5月17日金曜日

パステルカラーとおにぎりとターゲットバードゴルフ

 


昨年晩秋 40年通っている美容院の先生から「ハマリますよ」と

ターゲット・バードゴルフなるスポーツを2回進められた。

「なにそれ?」

ちょうど冬に向かい運動不足も手伝っていたので 

これはいかん!と常々思っていた矢先だったこともあり

練習風景を覗いて見ることにした。








多賀城水結び公園











森林浴と

小鳥の鳴き声がきこえる








早春の水結び公園





ルフのようであり違う ミニゴルフのようなもの。

一本のクラブのみで距離を考えながら

クラブフェイスの角度を変え、力のいれ方を変えて、

最後はアドバンテージホールにシュートする。

ゴルフのように飛ばすというよりコントロールが物をいう。

シンプルなだけに面白い・・というわけで漏れなくハマってしまった。

冬2月の寒さの中顔を真赤にしながら(鼻水も少々垂らしながら・・)

紫外線が一番強い初夏5月の夏日、日焼けで顔を真赤にしながら・・ 

多賀城の公園で挑んでいる。

先輩たちがWelcomeしてくれて教えてくれる。

フレンドリーで親切 ユーモアがあって温かい。

アドバンテージホールになど間違って入ろうものなら、

とても褒めて喜んでくれる。 うまくいかずOBを出すと

「もう少しだったな~~」 どこまでもポジテイブ。

大きくシャンクするとアゲインストだからね 

などと風のせいにしてくれる。

「ボールから目が離れているよ」「右足が浮いているよ」

「呼吸を考えて・・」アドバイスをもらうのもうれしい。 

2つ聞いて3つ忘れるが・・

褒められてアドバイスをもらうことなど

ほとんどなくなった昨今、私には心地よい。

インテリアコーディネーター講師として教える身 

「私は褒められて育ちます」という若い子にムカついたり

褒めりゃいいというものではないだろうと常々思っていたが

そうとも言えなくなった。

俄然楽しくなってやる気が起きる、生徒の気持ちがよくわかる。

教えてもらう楽しさと出来た楽しさ出来ない自分へのもどかしさ悔しさに

一喜一憂しながらもこんな世界があったのだとあらためて楽しい。







風景








試合が終わったら公園の掃除



予期していなかった世界で

森林浴をしながら、鳥の声を聞きながら、

パステルカラーの緑の木々を見ながら、

おにぎりを頬張り

仲間とワイワイやる小さな幸せがあったことへの感動と

楽しませてくれる人たちとの出会いに感謝したい。

先日94歳のTさんがホールインワンを出した。

力だけではないし若ければいいというものでもないらしい。

なんでも奥が深い。

私ハンデイ36ももらって15人中13位(後ろに二人いた)

お陰で3キロ痩せた。            240517  長塩



入学式に想うIC隙間


毎年新しい生徒さんを町田ひろ子アカデミー仙台校から
インテリアコーディネーターとして
この業界に送り出すお手伝いをしてから四半世紀になろうか
改めて暮らしに関わるこの仕事の深さや重さを痛感する。











授業風景






コーデイネーターとして求められる資質の考え方は変わらないが
仕事の仕方は時代の流れとともに変わり、アメーバーのように形を変える必要があろう。
またそうあらねばいけないと思っている。
一級建築士でありコーデイネーターの友人は、この仕事は一種の隙間産業だと言った。
隙間にどの様に入り込むかは、もはやテクニッくだけでは追いつかない。
物件の大小にかかわらずどんな物件でも、求められている手薄なところを察知して
あらゆる角度から努力をしていく必要があろう。
卒業生を送り出してそんなことを考えていたある日
水回りメーカーで25年ぶりに偶然お会いしたクライアントKさんに声をかけられた。
LDKの改修で打ち合わせをさせていただいたKさんは鮮明に私を覚えてくださっているのに
私が思い出すのに時間がかかってしまった。
少しづつ頭の中で途切れた過去を貼り付けて
適当に話を合わせながら記憶をたぐる。「ほら選んでいただいたモリスのカーテン!
洗って少し縮んだけどまだ素敵よ!」 25年も経っている。「う~~ん思い出せ!」
そういえばモリスの壁紙とカーテんだったなあ  「おばあちゃんはお元気?」 
高さの合わないソファをデパート値下げ最終日だからと買ってしまって
おばあちゃんが背にクッションをいくつも重ねて
つま先を立てながらニコニコ笑って座っておられた姿が浮かんだ。
カーテンよりおばあちゃんを思い出した。 亡くなられたんだー。
思い出に花が咲いた末、レースのカーテン新規取りかえと
モリスカーテンの裾長さ補充をさせてもらった。 
窓まわりが素敵に蘇った。 Kさんとの懐かしい記憶も蘇った。
やっぱり私には仕事の前に人が大好き。
今年も少人数ではあるが5月15日に入学式を迎えた。
はじめに暮らしありき   若いコーデイネーターがプロを目指していく。
合う人を大事にしていく・・・ がどれだけ伝わるか!!
若い時は思わなかった すきま産業を続けている。      2340517長塩










2023年5月30日火曜日

「いたずらラッコのロッコ」


梅雨前線に台風が重なると莫大な被害が出るという朝のニュース。
2023年5月は予測のつかない今までにない気候の変動が
あった月になってしまった。
そんななか 新聞に目を引かれる記事を見つけた。
23日の北海道新聞写真
    
北海道にラッコの群れが現れるという 
12頭ほどが確認されエサの貝を求め繁殖地の
千島列島などから移動してきたとみられている。
地元ではストレスを与えないよう観察ルートを示す看板を岬に設置したり
保護に力を入れている。

かつて家から車で20分ほどのところにある松島水族館にもラッコがいて
子供たちを連れて見に行った記憶があるのだが
いつの頃からかラッコはいなくなっていた。
今や日本の水族館では繁殖が振るわず3頭までに減少しているらしい。

本箱で見つけた絵本

子供たちが小さかった頃「いたずらラッコのロッコ」を読んで寝かせた。
作者の神沢利子さんは
ラッコのかわいらしさを世に知らせてくれた文化人の先駆けだと思う。
昆布のような海藻をからだに巻いて昼寝をする場面は
子供たちと感心して忘れがたい。

~ラッコたちはねている間、なみにながされてしまわないように、ちゃ色い
ワカメをからだにまいてねむります。~

~ぐずぐずしているとラッコ船がやってくるぞ。
毛皮をくるんとはがされるぞ。~

クラゲのユラは昔ラッコ船にのっていて
毒をもっていて気絶させられると皮をはがされてしまう
カモメのピーコの言うことを聞かないロッコに
~毛皮をはがされてチョッキでもなんでもなりゃいいわ~

神沢さんは父の仕事の関係で樺太に暮らし、
そのためにラッコが泳ぐ姿を見て育ってきたと思われがちだが、
簡単にみられるものではないらしく想像たくましく物語を書き上げたとされる。
1741年のベーリングによる北太平洋探検によって
ラッコの毛皮が初めてロシアに持ち込まれ
これよりラッコの乱獲が始まった話はあまりに有名と神沢さんのあとがきにある。
ロシアという国の無謀さにあきれてしまう。
乱獲のせいで当時の樺太の海でも次第にラッコの数が減っていったようだ。

「海がいくら好きでも現実のわたしは泳ぐどころか
波を見ても気が遠くなるくらいこわいのです。
だから 海の上であおむけに寝て昼寝をしたり 
おなかにアワビをのっけてたべたり 赤ん坊を抱っこし合ったり
波のりをして遊ぶラッコをしった時、
ため息のでるほどうらやましく思ったものです。
こんど海辺にいって 遠く遠く遠く の海にいる
いたずらラッコのなかまたちに
「あなたたちの本ができたよー」と
見せてきたいとおもっています。」1968年出版

現在もお元気な神沢利子さん99歳

いくつかある神沢絵本は嫁に譲ろう。
今私に何ができるか‥を考えた時間だった。   230529 長塩



2023年5月19日金曜日

~載せてよいですか?~  

   カタログ掲載  


昨年2022年春 愛知県碧南市の複合施設(KORRIN)が完成した。







完成予想パース図               




早くホームページに載せないと・・と焦りながらも

伸び伸びになってしまっていたそんな矢先 

家具メーカー「ナイキ」さんから

施設レストラン(名称ハーモニーホ-ル)の写真を

来年度のカタログに掲載してよいかと問い合わせがあった。

「御社の名前も入れさせてください」

美しく撮っていただきしかも名前入り 渡りに船! 

と二つ返事でOKをした。

パース図白い建物部分がハーモニーホールになる。





出来上がった写真を見て あれれ  名前はどこに?

よくよく見ると左下白抜きで小さく小さく虫眼鏡で見ないと判らない文字で

デザイン監修 有スペースエフブンノイチとある。

まして監修だなんて まあひどい 

予算調整をしながらこちらで全部決めたのに!

と釈然としないながらも

黙って写真だけ載せるよりははるかに良いか思い直し 

会社の最初のページを飾って使っていただくだけでも ありがたい

と思うことにした。

字の大きさを約束したわけではないので裸眼でも虫眼鏡でも まあいいか

名前を載せてくれたのには間違いない。 ありがとうございました。


以前に家具メーカーのカタログをペラペラ見ていると

こちらが提案した物件の写真が大きく載っていて驚いた. 

椅子の背と座を変えて変化・・とある

椅子の背と座や背の前後の張地を変えたりするのは

当社が随分昔から提案していたこと いまさら・・

(※平成14年竣工の静岡がんセンターの待合椅子はそうしている 30年も前から・・)

名古屋の整形外科物件 タイルに照明が映えて美しい受付部分が、

大手照明メーカーのカタログに掲載されているのを発見

取り上げていただくのは嬉しいことではあるが、

ひとこと連絡を頂くともっと気持ちが良いものと切に思う。

頑張るエネルギーにもなる。         

そうそう 施設の建築士石田氏のご配慮で

2022年度 近代建築 8月号に載せていただいた。

建築雑誌はインテリア性は期待できないが名前を入れてくださった。

インテリア スペースエフブンノイチ  長塩小夜子と。

これは裸眼で十分判別できた。石田さん ありがとうございました。

                                              2305  長塩小夜子 回想録



2022年1月14日金曜日

神様の憂鬱

  

<訪問者へのウエルカム>

日頃当社の仕事をしてくれているコーデイネータのYさんが

年明けのご挨拶にと訪問してくれた。

コロナ感染者が急拡大している中なので

気持ちだけ受け取っておく旨を伝えたが

「顔だけでも」と気持ちよい返事が嬉しくもあった。

せっかくなのでまだ松の内、 

甘味がホッとする、お取り寄せした島根の煎茶を

おめでたい時に使う朱赤が入ったお湯のみで出そう。

虎屋の羊羹も虎年にちなんで縁起が良い。

そうそう出世開運のご利益大黒様をテーブルに置いてみようっと。

               事務所 虎の置物に変えて

              松の内 えびす様と大黒様     

<神様の小話>

七福神が相撲を取る江戸小話がある。

えびす様が大黒様とがっぷり四つに組み土俵の外に投げた。

ところが行事が軍配を上げてくれない。納得のいかないえびす顔に

「見事な投げだがえびす殿の鯛が先に落ちたもので」という。

いつもニコニコわきに鯛を抱えて笑う福の神は商売の神様。

今年もエフブンノイチや当社にかかわってくれているみんなを

見守っていてほしい。

<えびす様>

神として不完全な身体に生まれたえびすは

両親に船に乗せられ海に流されたと伝わる。

商売繁盛の信仰を集める神様にも苦難に見舞われる過去があったらしい。

              おめでたくウエルカムを 

 <大黒様 

大黒様は財福の神 文化発展に必要な神といわれる。

打ち出の小槌からたくさんのご利益がありますように・・。 

この思い 若い彼女に、

「伝わるかなぁ~ たぶん伝わらないだろうなぁ~。」

「おいし~い」と言いながら

マスクをつけたり外したりしながらの彼女の顔は

まさにえびす顔そのものだった。

今年も一人増えたご家族が安泰に過ごせますようにと帰りの車を見送った。

<神様の憂鬱>

ここ2年 日本中の商売繁盛祈願が多すぎて、きっと神様はお困りでは・・。

打ち出の小槌も限界 ひょっとしたら小槌を振りすぎて腱鞘炎に?

神様たち また苦難に見舞われて憂鬱かもしれませんが、

どうか見守っていてください。    22・01・14  長塩                                            






2022年1月12日水曜日

タンポポ花束と寒の入り


<タンポポ花束>

 昨年しばらくぶりで籠り生活の友人と食事をしようと断行した。
彼女は両手に入るくらいのタンポポを
花だけのぞかせてモスグリーンの和紙で円柱に巻いて
真ん中を麻紐で縛った花束をくれた。 40本はあった。
予期していなかったので小ぶりのバッグにそっと落ち着かせたら
黄色いタンポポがひょっこりバッグから顔を出してほっこりした。
どこかの原っぱでせっせと今日摘んできたのだろう。
気取らない友人の人柄が出てうれしかった。
家に帰って浅めの花瓶を探したが見つからないので
コーヒーメーカーのガラス器に入れた。花は朝開いて 夜は閉じた。
雨の日も閉じていた。
コーヒーメーカにタンポポを
その後私もタンポポ花束の真似をしてみたが、自分が感激したほど
相手は喜ばないことも分かった。
タンポポってそういう立ち位置なのかなあ・・。
<たんぽぽオムライス>
日本橋にある たいめい軒の
「たんぽぽオムライス」をよく食べに行った。
移転してからは行っていないが
庶民的な味で黄色い卵がふんわりトロリしていた。
タンポポのネーミングが気に入っていた。
<タンポポ前線?>
気象庁の生態観測対象が縮小された。
桜 楓 梅 紫陽花 銀杏 薄木の6種を残して
他の62種は国立環境研究所に移されたと聞く。
予算に乏しいためボランテイアが参加して調査を続けるらしい。
そういえば桜前線 梅前線 紅葉前線など気象庁が時期を発表するが
タンポポ前線は聞いたことがない。
タンポポの由来は たんぽ穂から タンポポに。
「たんぽぽの ぽぽと 絮毛のたちにけり」という句を見つけた。
ポポがかわいい。
<寒の入り>
1月5日は二十四節気の「小寒」寒の入り に入った。
日本中がオミクロンと寒波のニュース。今は裏起毛の衣服が離せない。
タンポポ前線が東北にも来たら河原でたくさんタンポポを摘んで
懲りずに誰かに手渡ししてみようっと。花の話題が恋しい。
                    2022・01・13 長塩小夜子













2022年1月10日月曜日

我が家流 お正月風景  

 つないでくれたもの

<伊達締め>

毎年お正月のテーブル上は伊達締めが活躍する。
細目で長さを調整しやすいので手持ちの伊達締めは毎年使う。
赤 金茶 黒 グレー などの色が
華やかさを引き立ててくれて重宝する。
秋にも落ち葉の色と合わせて使うこともある。
さわやかなグリーンやブルー系の色なら春夏に使える。
普通の帯は柄出しが難しいが伊達締めは扱いやすくテーブルの
センターに流すとそれだけで雰囲気演出が簡単に出来上がる。

重宝する伊達締め

<屠蘇器>
伊達締めの上に屠蘇器を置く。
結婚して間がない頃、屠蘇器は高くてなかなか手が出なかったが
テッセンの柄には不満はあったものの
高額な中でもいくらか安めだったので思い切って購入した。
40年以上も前 当時夫のボーナスをほぼ 叩いた気がする。
仕舞ってある箱から出す時、そんなことも一緒に思い出して愛着がわく。
屠蘇器は新年を迎える我が家の儀式には欠かせない。
屠蘇散に浸して飲むお屠蘇は年の若い順から家長(夫)が注いで祝う。
その作法は子供たちが継承している。
盃の飲み口が少し剝がれてきた。直しに出そう。

伊達締めの上の屠蘇器(テッセン柄)       十時の汁椀

<十時の汁椀>
塗りがしっかりしている十時(ととき)の汁椀にはお雑煮を入れる。
お雑煮は関西にいたときは丸餅で味は白味噌仕立て。
東北では角餅で醤油仕立て。
住む場所も変わると味も変わっていったが、母親が作ってくれた味に戻る。
鶏肉で醤油味が我が家の味になっていった。この頃はセリを入れている。
十時の汁椀も清水の舞台から飛び降りて骨折して手に入れたもの。
当時一客1万2000円×6客 値段は骨折したのでしっかり覚えている。
塗り刷毛の筋がうっすらわかる力強さとその美フォルムは、
しばし豊かな気持ちにさせてくれる。
たとえお雑煮の味が・・でも何とかなる。
お正月3が日が過ぎたので丁寧に洗って柔らかい布で水気を拭き、
乾拭きをすると艶が出る。
陽にかざすと黒塗りのところが赤みを帯びて美しい。
彼らも40年ほど我が家にいる。 大事に大事にしている。
そうそう里帰りした子供たちに芋煮を入れて出したこともあった。

                 塗り盆と十時椀

<朱黒塗り盆>
朱と黒塗りの角盆と丸盆はかねてから師と仰いでいる
及川和子さんから頂いた。
ご自分で漆を塗って製作してくれた盆。
今は80歳をとうに超えておられるはずだがお元気だ。
私の30年前のクライアントさん。
そして町田ひろ子アカデミーで学んだ生徒さん。
彼女は私を「先生」と呼ぶが とんでもない。
頂く文には彼女の好奇心と素敵な絵心が満載 
文章の巧みさに脱帽し 私こそ 「師」と仰いでいる。
仕事の醍醐味は素敵な人と出会えることが大きい。
※彼女のエピソードは山ほどあるのでいすれ書くことにする。
頂いた6枚の角盆と丸盆は大した料理がなくても 
周りを華やかに演出してくれる魔術師。
この盆のお陰で家族の輪がいつも広がる。
角盆に食材をアレンジレイアウトする係はやりたい人がやる。
盛り付けのセンスが問われ多少口も出したいが
お正月なので ガマン ガマン。
京都の佃煮屋さんから届いたおせちも(結構いい味)伊達締めの上に置く。
~海老はね 
腰が曲がるまで元気でいられるように 
ひげが長くなるまで長生きできるように 
目が出ているのは めでたいから~・・とうんちくを聞きながら
見た目でごまかす我が家流 気取らず お正月風景 おそまつ様でした。

 一句  良い漆器は料理の七難隠す(ながしお) 
                   2022 01・10 長塩小夜子