<タンポポ花束>
昨年しばらくぶりで籠り生活の友人と食事をしようと断行した。
彼女は両手に入るくらいのタンポポを
花だけのぞかせてモスグリーンの和紙で円柱に巻いて
真ん中を麻紐で縛った花束をくれた。 40本はあった。
予期していなかったので小ぶりのバッグにそっと落ち着かせたら
黄色いタンポポがひょっこりバッグから顔を出してほっこりした。
どこかの原っぱでせっせと今日摘んできたのだろう。気取らない友人の人柄が出てうれしかった。
家に帰って浅めの花瓶を探したが見つからないので
コーヒーメーカーのガラス器に入れた。花は朝開いて 夜は閉じた。
雨の日も閉じていた。
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コーヒーメーカにタンポポを |
その後私もタンポポ花束の真似をしてみたが、自分が感激したほど相手は喜ばないことも分かった。
タンポポってそういう立ち位置なのかなあ・・。
<たんぽぽオムライス>
日本橋にある たいめい軒の
「たんぽぽオムライス」をよく食べに行った。
移転してからは行っていないが
庶民的な味で黄色い卵がふんわりトロリしていた。
タンポポのネーミングが気に入っていた。
<タンポポ前線?>
気象庁の生態観測対象が縮小された。
桜 楓 梅 紫陽花 銀杏 薄木の6種を残して
他の62種は国立環境研究所に移されたと聞く。
予算に乏しいためボランテイアが参加して調査を続けるらしい。
そういえば桜前線 梅前線 紅葉前線など気象庁が時期を発表するが
タンポポ前線は聞いたことがない。
タンポポの由来は たんぽ穂から タンポポに。
「たんぽぽの ぽぽと 絮毛のたちにけり」という句を見つけた。
ポポがかわいい。
<寒の入り>
1月5日は二十四節気の「小寒」寒の入り に入った。
日本中がオミクロンと寒波のニュース。今は裏起毛の衣服が離せない。
タンポポ前線が東北にも来たら河原でたくさんタンポポを摘んで
懲りずに誰かに手渡ししてみようっと。花の話題が恋しい。
2022・01・13 長塩小夜子