国境なき医師団
阪神大震災から25年経った。
震度7の揺れは5万人超の死者・負傷者を出し、
住まいやライフライン、道路・鉄道などに甚大な被害をもたらした。
いつまでも町が燃え続け
高速道路がおもちゃのようにまがっているニュースを見て
とんでもないことが起こっていることに体が震えた。
建物の下敷きになっている人を消防団が助けている様子をテレビ局が報道し
レポーターが近寄り それをカメラが映している。
「そんな暇があったら 手を貸したらどうなの!」とテレビの前で
思わず叫んだりしたものだ。
この非常事態の中でわたしが出来ることってなんだろう・・そう考えた末
以来ユニセフの国境なき医師団にささやかではあるが
ずっと募金を続けてきた。
本当に私のお金が医師団に渡っているのだろうか
申し訳ないことだったが、別のことにお金が使われているのではないか・・
などと、よからぬ思いが頭をよぎり結局募金をやめてしまった。
それから1年経った3月11日 あの未曽有の東北大震災が起きた。
停電で携帯ラジオだけが頼りの2日目
雨が雪に変わり寒さで震えながら度々余震でガタガタ揺れる中
オーバーを着込み何かあったらすぐ逃げられるように家の中でも
靴を履いて歩いていた夕方。ラジオから聞こえてきたのが
「今国境なき医師団が 宮城県に入りました!」の声。
ありがとう ありがとう 何度も繰り返した。
涙が流れて流れて 仕方なかった。
この家にはどんな人が住んでいたのだろうか |
4日目に電気が通じた。嬉しかった。
テレビも見ることが出来るようになり大津波に家が次々に飲み込まれて
流されていく映像に震災直後にこれを目にしたらとてもたまらなかったろう
と思わされた。 あれから9年の月日が流れた。 募金は続けている。
今コロナで また私たちは大変な目に合っている。
半年前頑張って私の送ったお金は5000円
でも医療用フェイスシールド3点しか提供できない。
今コロナ感染を食い止める国境なき医師団は
人が足りない 資金が足りない 時間が足りない状態という。
わずかな金額にもかかわらず頂いた感謝状 |
Go to travel 行ったつもりで
医療用防護ゴーグル6点分ぐらい募金できるかな。
私にできることは今それくらいしか。
2020年10月3日長塩